「主権への脅威に屈しない」 バタアン陥落82年式典で大統領
[ 1881字|社会 (society) ] 無料バタアン陥落82周年式典で、マルコス大統領が「同志国と共に比の主権的権利を守り抜く」と決意を表明
太平洋戦争中、「死の行進」の契機となった旧日本軍によるバタアンの陥落から82周年を迎えた9日(勇者の日)、同州サマット山の霊廟(れいびょう)で、比日米の代表が戦没者を追悼するとともに、現代の脅威に対し連帯して対応する決意を示した。マルコス大統領は、南シナ海での中国による妨害行為が比公船を損傷させ、比海軍職員に負傷者を出すところまで発展していることを念頭に、「82年前とは形や程度が異なるとはいえ、われわれはいま同じように生存に関わる問題に直面している。われわれの主権的権利への脅威を予兆するものであり、実際に国民に身体的損傷を与えている」と指摘。その上で「こうしたことを比は決して容認しない。われわれは決して屈しない」と宣言した。