円借款再開問題
[ 1296字|政治 (politics) ] 有料比側が遅延事業の実施決定を先送り。27次円借款供与の年内表明に暗雲
日本政府による円借款供与の表明から三年近く棚ざらしの状態が続いているパシッグ・マリキナ川洪水制御事業で、国家経済開発庁(NEDA)はこのほど、同事業実施の決定を先送りした。実施決定は、比日両国政府が現在、準備作業を進めている二十七次円借款の供与条件の一つ。日本側は、十二月にセブ州で開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3首脳会議の場での供与表明を見込んでいるが、今回の先送りで安倍首相による新借款表明に暗雲が漂い始めた。