新学期延期論議
[ 1011字|社会 (society) ] 有料SARS対策で新学期を延期する案をめぐって議員さんたちの議論が二分
フィリピンの新学期は六月にスタートする。新型肺炎(SARS)対策の一環として「今年は延期すべき」との声が下院議員から出たのが発端となり、その是非をめぐり論議となった。上下両院で「過剰反応だ」「いや、この際九月に変更すべき」と議論が真っ二つに分かれる中、アロヨ大統領も「雨期の始まる六月より、九月の方が好ましい」とひと言。夏休みも後半に入り、論戦はエスカレートしている。 口火を切ったのはズビリ下院議員。年率二・四%に達する人口増が児童・生徒数を爆発させ、公立校の教室不足が一層深刻化している事実を指摘。「すし詰め教室ではSARS感染の危険も高まる。適当な時期まで新学期スタートを延期すべき」と政府に要請した。