「父は私を愛していた」 僻地日系人集落を訪ねて(下)
[ 2572字|社会 (society) ] 無料就籍許可を申請中のパシータ・マラモトさん「父は私を愛してくれた。私の父は日本人であり、私も心は日本人」
多くの日系人が暮らすミンダナオ島最南端の町、西ダバオ州ホセアバドサントス町。同町海辺の地区カブランスモールにはマラモト(マルモト)姓を持つ家族が暮らす。8人の大家族が暮らす海辺の家の2階で迎えてくれたのは、残留日本人2世パシータ・マラモト・トレスさん(92)だ。先月中旬、NPOフィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)の猪俣典弘代表や日本ボランティアらが訪問すると、日本人の同胞が来たと目を細めた。(竹下友章)