「日刊まにら新聞」ウェブ

　イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線（ＭＩＬＦ）の中央委員会委員で西部ミンダナオ地方の最高責任者であるシャリフ・ジュラビ師(59)はこのほど、サンボアンガ市内でマニラ新聞との単独会見に応じ、昨年七月のサラマト前議長の死後、ＭＩＬＦは五つのグループに分裂したことを明らかにした。さらに、五月の大統領選後に発足する比新政権とＭＩＬＦの間で和平合意が達成されても、「それはムラド前副議長派と比政府との合意でありわれわれは関知しない」との見解を示した。イスラム反政府最大勢力の分裂でミンダナオ和平の今後の動向に重大な影響が出るのは必至と言える。