比人漂流記
[ 1380字|社会 (society) ] 有料日本漁船救助の比人漁師、海水をなめ、布を食べて4日間の漂流生き抜く
仲間が一人、また一人と力尽き海にのまれていく中、迫る死の恐怖と闘いながら、海水をなめ布を食べて四日間の漂流を生き抜いた︱︱。日本のマグロ漁船、第2開発丸(三七五トン、高橋勲船長ら二十二人乗り組み)が八日午後、転覆したボートに乗って漂流していた漁師のフィリピン人男性を救助した。男性は九日にマニラ湾の出口にあるコレヒドール島沖で比沿岸警備隊の巡視船に引き渡され、マニラ市にある同隊本庁の診療所で治療を受けた後、十三日に家族の待つルソン島北端カガヤン州に戻った。診療所入院中に男性を訪ね、生々しい漂流体験を聞いた。(湯浅理)