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6月9日のまにら新聞から

環境論争

 [ 964字|社会 (society) ] 有料

首都圏開発局が交通渋滞緩和を理由にケソン市で樹木伐採へ。住民らは猛反発

 環境優先か、それとも交通渋滞緩和か︱︱。ケソン市のカティプナン通りで、渋滞緩和を目的に首都圏開発局(MMDA)が本道とサービス道路の間に設けられた分離帯を撤去する道路拡幅を計画、これに対し周辺住民らが猛反発している。分離帯には樹齢三十年以上のマホガニーをはじめ、数百本もの樹木がうっそうと繁る緑地帯。「大気浄化や安全のために分離帯は不可欠」と訴える住民側に対し、同局は「車両の通過スピードが増せば結果的に排気ガスの排出量は減る」と主張。議論は平行線だが、フィリピンでは珍しい環境論争となっている。