和平の行方(下)
[ 1292字|社会 (society)|抗う人々—ミンダナオ紛争地ルポ ]前政権の成果、水泡に帰す国民的和解の推進を
ミンダナオ開発を最重要課題の一つに掲げるエストラダ政権。今年三月下旬から激化したイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)との戦闘は、アジア通貨危機の影響から脱しつつあったフィリピン経済にも深刻な影を落としそうだ。フィリピン経済に詳しい野沢勝美亜細亜大教授(59)‖前アジア経済研究所国際交流室長、写真‖にミンダナオ開発の現状や今後の展望などを聞いた。