中国領海侵犯
[ 1160字|政治 (politics) ] 有料中国が比に経済「制裁」。比への団体旅行中止や比産果物の検疫強化発表
比中両国が領有権を争う西フィリピン海(南シナ海)スカーボロ礁で、比中艦船によるにらみ合いが1カ月にわたる中、中国側では、大手旅行会社による比への団体旅行の中止や、バナナをはじめ比産果物の検疫強化を図る動きが相次いでいる。同海をめぐる領有権問題を抱える一方で、比はバス乗っ取り事件(2010年8月)、中国人民主活動家のノーベル平和賞授賞式(同12月)、台湾人14人の中国送還問題(11年2月)などで、経済大国である中国との関係に一貫した配慮を示してきた。同8月のアキノ大統領の訪中時には経済貿易、観光促進などでの関係強化で合意したばかり。旅行中止や検疫強化は、外交交渉ではらちが明かないスカーボロ礁問題での、中国による経済「制裁」と言えそうだ。