刑務所改革
[ 1491字|社会 (society) ] 有料特別待遇見直しなど刑務所改革論議が高まるも、資金に乏しい収監者に影響なし
元バタンガス州知事の脱走を機に「豪華監房」撤去案が持ち上がるなど、一部収監者の特別待遇を見直す改革論議が高まっているニュービリビッド刑務所(首都圏モンテンルパ市)。デリマ司法長官の視察前には、一部収監者がテレビなどの電化製品を隠すなどの自衛策も見られたが、今回の一連の動きは資金力に乏しい収監者の生活には特に影響を与えていないようだ。特別待遇を受けていない日本人男性の収監者(62)=違法あっせん罪で2005年に終身刑=は、マニラ新聞の取材に対し「(刑務所改革で)影響を受けるのはお金を持っている収監者だけ。われわれ一般の収監者には関係ない」と語るとともに、その日常生活の実態を明らかにした。