新2世帰国へ
[ 1307字|社会 (society) ] 有料路上生活の末、「孤児」となった新2世男児、5年ぶりに日本へ。父親が引き取り
約三年に及ぶ路上生活の末、首都圏マニラ市の孤児保護施設「ボーイズ・タウン」に収容された新日系二世の男児(8)=北海道出身、日本国籍=が三日、五年四カ月ぶりに日本へ帰国する。二日には、引き取りのため来比した日本人の父親(63)=北海道出身=に手を引かれ、一年あまりを過ごした同施設や職員、仲間の孤児らに別れを告げた。職員らは「比より日本の方がいろいろな意味でチャンスがある。寂しいけれど、(男児の)将来を思うと寂しくはない。わたしたちのことを忘れず、いつの日か会いに来てほしい」と父子を見送った。