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10月6日のまにら新聞から

民話を影絵で

 [ 1089字|文化 スポーツ (culture) ] 有料

アニノ影絵芝居団が子供博物館で地方の民話を題材とした影絵芝居を上演

 フィリピンの民話や神話を影絵芝居で紹介する芸術集団、アニノ影絵芝居劇団が五日、マニラ市エルミタのマニラ子供博物館でミンダナオ島ブキドノン地方の民話を題材にした作品「フアン・ピカス」を上演した。劇は障害を乗り越え、生きる知恵を絞ることの大切さを子どもらに考えさせようという内容。首都圏の保育園児や小学生ら約二百人は影絵と民族楽器の音色でつむぎ出される民話世界を楽しんだ。 「ピカス」はブキドノン地方の言葉で「半分」の意味。生まれながら目や耳、手足が一つずつと体の部分が普通の人の半分しかない男の子「フアン・ピカス」が主人公。自分の体の由来を探るため一人旅に出た主人公が、道中様々な動物や人と出会うことで、創造主から本来与えられていた知恵を会得し、最後は完全な体になるというストーリー。美術スタッフが民話集を基に脚本化した。