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5月26日のまにら新聞から

繰り返される不具合 学ばない中央選管

[ 648字|2019.5.26|社会|新聞論調 ]

 企業で仕事がうまくできなければ、解雇されるか辞任する。フィリピンの選挙を担当する「会社」の場合、投開票を問題なく実施するために議会から納税者の金100億ペソが与えられ、3年間の準備準備が費やされる。それにもかかわらず不具合を繰り返す中央選挙管理委員会を、私たちはどうすべきなのか。

 中央選管の問題はアバス委員長とカスケホ委員によるものだ。アバス氏はアキノ前大統領に最年少で15年に任命され、16年の選挙を経験した。カスケホ氏は自動化されていない選挙を2回、自動化選挙を2回経験。彼らは選挙期間や票読み取り機器に不具合が起きた選挙当日、サーバーへのデータ送信の7時間遅れが起きた時ですら姿を見せなかった。

 トラブルの発生は予測できたことで、過去の経験から学んでいない。今回の上院選では改選数の12以上に投票したとして約100万票が無効になった。投票前に書き込まれた用紙もあったとされるが、なぜ機器の確認機能を使わなかったのか。

 10年の選挙では機器205台に不具合が発生した。13年は171台、16年は150台に同じことが起きている。今年は機器961台とSDカード関連1665件に不具合が発生した。10年の投票で最初に使用された票読み取り機器は、13年にも同じ問題が発生したが、改善は見られない。

 22年は自動化選挙だけでなく、安全措置として人力も交えた選挙にすべきだろう。選挙でばくちをするのをやめる。そうして初めて、自由に与えられた権利を尊重できる。(21日・マニラタイムズ)

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