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4月4日のまにら新聞から

男女平等は比17位、日本120位 コロナで格差解消135年後に

[ 1467字|2021.4.4|社会 ]

 シンクタンクの世界経済フォーラム(WEF、本拠・スイス)が男女平等度を調べた「2021年版「ジェンダーギャップ指数」によると、世界156カ国・地域の中でフィリピンは17位、日本は120位。女性の社会進出では比が先進国、日本が後進国という対照的な現状が浮き彫りになった。報告書は、新型コロナウイルスの大流行で世界の男女格差解消の実現が「さらに36年遅れ、135年後になる」との見通しも示した。

 ▽1位はアイスランド

 WEFは「政治的エンパワーメント(政治)」「経済参加と機会(経済)」「教育達成度(教育)」「健康と生存(保健)」の4分野について各国・地域の男女格差を指数化(0が最悪、1が最善)して総合指数を算出、3月31日に発表した。1位は12回連続でアイスランド。2位フィンランド、3位ノルウェーと北欧諸国が上位を占めた。

 比は06年の第1回報告書では世界で6位だったが、徐々に順位を下げ、19年12月の前回から一つ下がった。日本は前回より一つ上がったものの、比日間では政治、経済両分野で著しい格差が残ったままだ。

 ▽比は地域で2位

 両国を比べると、総合指数では比が0・784で、東アジア・太平洋の20カ国・地域の中ではニュージーランドに次ぐ2位。日本は0・656で18位。分野別で教育は比が0・999、日本が0・983、保健は比が0・979、日本が0・973と指数の差はわずかだが、 経済では比が0・795(全体の18位)、日本が0・604(同117位)、政治では比が0・362(同33位)、日本が0・061(同147位)と大きな差がある。

 報告書は比について、教育と保健の格差を実質的に解消し、経済では上級職と専門職・技術職の男女格差を同時に解消した数少ない国の一つと評価。一方で(1)経済では雇用市場に参加している女性は49%に過ぎず、平均で31%の所得格差、22%の賃金格差が残る(2)政治でも過去50年のうち15年以上も女性が国家元首であったにもかかわらず、女性の割合は国会議員で28%、閣僚で13%と 「まだまだ少ないのが現状だ」──と指摘した。

 ▽日本の政治指数悪化

 日本については、さらに手厳しい。教育格差解消は評価しているが、政治では女性国会議員が9・9%、女性閣僚が10%と「女性の政治参加レベルは依然として低いまま」と強調。経済については(1)上級職の女性比率が14・7%と低い(2)女性の72%が働いているが、パートタイムが50・8%で、男性の2倍以上(3)平均収入では女性は男性より43・7%も少ない──と指摘した。

 日本では1999年に男女共同参画社会基本法が施行されたが、15年前から総合指数は0・011しか改善されず、韓国にも抜かれ、政治指数は悪化している。加藤勝信官房長官も31日の記者会見で「各国がジェンダー平等に向けた努力を加速している中、相対的にわが国の取り組みが遅れている」と認めた。

 ▽平等実現36年遅れる

 報告書はまた、コロナ禍による世界的な男女格差への深刻な影響も強調。(1)コロナ禍中の失業率は男性の3・9%に対して女性は5%(2)女性は学校閉鎖により多くの育児負担も負わされた──として「多くの国で男女共同参画の進展が遅れている」と指摘。世界が男女格差を解消するめどについて、コロナ禍直前の前回報告書では「99・5年以内に達成される」としていたが、今回は 「あと135・6年はかかる」と36年も先に延ばした。(谷啓之)

社会

中国艇、記者船を追跡 パラワン沖160キロの比EEZ

[ 518字|2021.4.11 ] 無料記事

【南シナ海の比EEZ内で中国艇2隻が、比の記者が乗った船を追跡】 南シナ海にあるフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で8日、中国の艦船が比大手メディアABS─CBNの取材班を乗せた船の進路を妨害、追跡するという事態が起きた。英字紙スター電子版などが報じた。  ABS─CBNのサンブラノ記者によると、取材班がパラワン島から南沙諸島(スプラトリー諸島)のアユギン礁(英名セカンド・トーマス礁)に向かう途中、中国海警局の艦船が一直線に接近、無線で「何をしている」と聞いてきた。比人船長はパラワン島に引き返すことを決断し、船がパラワン島方面に向かったにもかかわらず、中国海警局の船はその後1時間におよび追跡。海警局船が追跡を止めた後は、別の中国小型艇2隻が現れて再び取材船を追跡した。「小型艇は紅稗型ミサイル艇で、各艇が2発のミサイルを搭載していた」と同記者は報告した。  この事態が起きたのはパラワン島から90カイリ(約165キロ)の排他的経済水域内。比国軍のティンドッグ報道官は9日、サンブラノ記者らの協力を受けて調査を始めると発表した。  2019年9月にもアユギン礁へ向かう輸送船を中国が妨害していることをパネロ大統領報道官(当時)が指摘、中国に対する不快感を示したことがある。(竹下友章)