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12月20日のまにら新聞から

7人以外にダークホース? 22年大統領選

[ 655字|2020.12.20|社会 (society)|新聞論調 ]

 2022年大統領選の立候補届け提出まであと9カ月。名前が挙がる7人を紹介する。

 ▽サラ・ドゥテルテ 最も強力な候補。大統領令嬢でダバオ市長を務め、カリスマ性や堅実さなど、父と共通の資質を持つが、口は滑らかで悪癖も知られていない。現閣僚に批判的な人は消極的かも▽マニー・パッキャオ 子どものように正直。慈善活動にも積極的で知名度はトップ。総裁の与党PDPラバンの支援も期待。外交能力は未知数で、米中両国から比の利益を引き出せるか▽ボンボン・マルコス 北部ルソンや東部ビサヤなどで固定票があり、候補者が多いほど勝率は高まる。頭も良く、カリスマ性や軍関係者の支持もあるが、メディアは反マルコスが根強く、浮動票は?▽レニ・ロブレド 一番の親米派。米大統領の支援を受けられるが、軍人や保守層には不人気。もし勝てば、クーデターの可能性も▽イスコ・モレノ 変幻自在のマニラ市長。地に足の着いたイメージに巧みな言葉遣いが加わり、大衆の人気を獲得。大企業にも好かれ、資金調達も容易。共産党に甘いとの批判も▽ラモン・アン サンミゲル社CEO。多額寄付でスーパースターに。民族主義者国民連合(NPC)の支援も。経済活動を考えると立候補はマイナス▽シンシア・ビリヤール 金も組織も十分だが、10年前の大統領選で3位に敗れた夫マヌエル(ナショナリスタ党党首)のトラウマもあり、一族は影の権力者を望むだろう。

 最近の2人の大統領のように、ダークホースが元首のいすをかすめ取るかもしれない。(19日・マニラブレティン、RJニェト)

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