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6月2日のまにら新聞から

世界の人々と共に 世界禁煙デー

[ 636字|2019.6.2|社会|新聞論調 ]

 1987年に世界保険機関(WHO)が世界禁煙デーを世界に呼び掛けて30年余が経った。その間にもたばこは、肺がんを始めとする病気の元として健康被害の大きな要因であり続けてきた。

 たばこが及ぼす弊害は数多く記録されている。世界では年間700万人がたばこが原因の病気で亡くなるという。うち89万人が喫煙者の煙を吸い込む受動喫煙によって亡くなっている。

 たばこには数千の科学物質が含まれ、うち69物質が肺がんや慢性的な呼吸器障害の要因だといわれている。

 フィリピンはたばこを原因とする病気の多さでは世界のトップ15に入るが、05年からWHOのたばこ規制枠組み条約の批准国でもある。たばこのパッケージに健康被害に関する警告を盛り込む法案が2014年に下院を通過したのは大きな一歩だった。さらに近年は財務省と厚生省が喫煙へのダブルパンチを放った。税金を納めていなかったたばこ会社、偽の内部収入印紙を使っている会社などを刑事告訴。ボクサーのパッキャオ上院議員はキャンペーンビデオで「気持ち悪いたばこ」という架空の対戦相手をノックアウトしている。

 電子たばこは従来のたばこより95%安全として普及が進行している。禁煙グッズよりもその成功効果は高いとされる。身体に有害なのはタールと有毒ガスであり、ニコチンではないと18年にポーランドで開催されたニコチン世界フォーラムは訴えた。

 私たちはたばこをやめることで生活の質を高められることができるのだ。(31日・ブレティン)

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