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9月26日のまにら新聞から

新聞論調

[ 718字|2011.9.26|社会 (society)|新聞論調 ]

多発する少年犯罪

 子供や10代の少年が最近、衝撃的なニュースに登場している。特に、ルソン地方パンパンガ州のショッピングモールで少年が男友達を射殺し、自殺を図った事件は悲劇的である。誰が彼らをこのような方向へ導いたのか。

 調査報告によると、たとえばタクシー強盗を起こす未成年者は、実際に拘束されても社会福祉事務所へ移送され、最終的には釈放される。 

 未成年による不正行為の取り締まりを徹底できない法律を見直す時期かもしれない。首都圏マニラ地裁の判事は、少年法の適用年齢を現行の15歳から9歳に引き下げるよう法改正を求めた。1996年成立の同法が時間の経過とともに、現状に照らして機能しないと認識した点は正しい。

 ベンゲット州バギオ市でも最近、11歳の少年が一つ年下の小学5年生を絞殺した。この事件は英国で1993年に起きた悲劇を思い起こさせる。ショッピングモールで10歳の少年たちが2歳の男児を連れ出し、石やブロックでたたいて撲殺し、遺体を線路の上に放置して電車に引かせた。少年たちは殺人容疑で逮捕され、実刑判決を受けた。その際、判事は、暴力的な映像の流出が犯行の要因の一部だと説明した。2001年に出所した少年たちの1人は7年後、幼児ポルノの映像を流出させた疑いで実刑判決を受けた。

 暴力的な映像の流出は、おそらく、バギオ市の少年のケースにも影響を与えたのだろう。普段は子供のように振る舞う少年が、理由もなく暴力に走るとは考えられない。明確なのは、彼らが同世代の子供が本来持つ潔白さや純真さを失っているということ。そして、正義を求めてそのような不良少年を一般の子供と同様に扱うのは愚行に過ぎないということだ。(22日・インクワイアラー)

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