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2月13日のまにら新聞から

選挙キャンペーン始まる 人気のポー議員ら第一声

[ 1466字|2019.2.13|政治 (politics) ]

5月中間選挙のキャンペーン期間が始まり、ポー上院議員は小学校でお弁当配布

お弁当を一人一人に配るグレース・ポー上院議員=12日午前11時ごろ、首都圏ケソン市パヤタスのナラ・カバー・コートで岡田薫撮影

 5月に行われる中間選挙の上院選と下院の比例代表制(政党リスト制)候補者の選挙キャンペーンが12日に正式に解禁された。

 上院選に再選を目指して立候補、世論調査で人気上位の現職議員グレース・ポー氏、同シンシア・ビリヤール氏ら各候補が各地でキャンペーン第一声を響かせた。

 中央選挙管理委員会(COMELEC)によると、上院選には改選枠12に対して62人が立候補している。下院の比例代表制には、労働組合、フィリピン人海外就労者(OFW)らさまざまな問題意識や社会階層を代表した134の政党が選管に届け出をしており、比例票による議席獲得を目指している。

 ポー候補は12日、貧困層が多い首都圏ケソン市パヤタスで小学生らに弁当を提供する援助プログラムに立ち会った。

 冒頭のあいさつでポー候補は「みんなお腹空いている?」と問いかけ、「は〜い!」と児童らの返事に弁当の中身を紹介するなどした。初めてポー候補を見たという6年生のアビゲイル・レイエスさん(11)は「とてもきれいな人だった。もし私にも投票権があったら、必ず投票する」と話した。

 シンシア・ビリヤール候補はルソン地方パンパンガ州で初日のキャンペーンを行った。

 このほか、上院選の有力候補、注目候補にはドゥテルテ大統領の側近として知られるボン・ゴー元大統領特別補佐官、マルコス元大統領の娘のアイミー・マルコス北イロコス州知事、ドゥテルテ政権下の「麻薬戦争」を指揮したデラロサ元国家警察長官らがいる。

 選管によると、下院選の選挙区候補者と全国の知事、市町長選候補者のキャンペーンは3月29日から解禁される。

 実質的な中間選挙キャンペーンはすでに始まっており、マニラ首都圏では昨年末から出馬表明者の名と写真を掲げた看板やポスターが各所に貼られている。(岡田薫)

上下両院選の概要

【上院】定数24(現欠員2)。任期6年、3年ごとに半数改選。連続当選2期12年まで。

▽非改選議員

 ジョエル・ビリャヌエバ

 パンフィロ・ラクソン

 リチャード・ゴードン

 ジュンミゲル・ズビリ

 マニー・パッキャオ

 フランシス・パギリナン

 リサ・ホンティベロス

 ウィン・ガチャリアン

 レイラ・デリマ(麻薬密売 の罪で拘置中)

 フランクリン・ドリロン

 ティト・ソット

 ラルフ・レクト

▽改選再出馬不可議員

 フランシス・エスクデロ

 ローレン・レガルダ

 アントニオ・トリリャネス (反乱未遂罪で公判中)

▽改選再出馬議員

 ソニー・アンガラ

 バム・アキノ

 ナンシー・ビナイ

 JV・エヘルシト

 グレース・ポー

 シンシア・ビリヤール

 ココ・ピメンテル

▽世論調査上位候補

 リト・ラピド(元上院議員)

 ピア・カエタノ(下院議員)

 クリストファー・ボン・ゴー (元大統領特別補佐官)

 マー・ロハス(元内務自治 長官)

 ボン・レビリア(元上院議 員)

 ロナルド・デラロサ(前国 家警察長官)

 アイミー・マルコス(北イ ロコス州知事)

【下院】現議員数297、任期3年、連続3期まで。選挙区候補と比例代表(政党リスト)制候補に分かれる

▽主な比例代表政党

 バヤンムナ(左派系)

 ブハイ(カトリック系政党)

 アコビコール(ビコール地 域政党)

 カバヤン(障害者、高齢者 ら少数者代表政党)

 アナックパウィス(左派系 労働団体政党)

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