首都圏東部に水道サービスを提供するマニラウォーターは6月30日、ワワ原水供給事業を操業する合弁企業ワワJVCoの100%株式を378億ペソで買収する方針を明かにした。同事業では、首都圏の新たな水がめとして期待されているリサール州のアッパーワワダムやその周辺にある貯水池、タヤバサン堰などの水源を整備し運営する。ワワJVCoはエンリケ・ラソン氏が経営するプライム・インフラストラクチャーが筆頭株主である一方、マニラウォーターの筆頭株主であるトライデント・ウォーター・カンパニー・ホールディングスもラソン氏が経営している。アッパーワワダムは日量710万リットルの原水供給能力を持っており、今年12月までに商業運転を開始する見込み。また、タバサン堰は2022年後半から操業を開始しており、日産8000万リットルの原水供給能力を持っている。原水供給事業もマニラウォーターの傘下に統合することで、システム統合や運営の効率化などが促進すると見られている。(1日・インクワイアラー)
ワワ原水供給事業 マニラ水道が買収へ
2025/7/3
経済