フィリピン預金保険機構(PDIC)は2月27日付けの回覧通達で市中銀行への預金額に対する保険額について、従来の預金者当たり50万ペソから100万ペソに引き上げることを明らかにした。3月15日に発効する。1人の預金者が特定の市中銀行1行に預け入れている口座預金の総額のうち100万ペソまでが預金保険の対象となる。PDICによる預金保険額の見直しは、2009年に従来の25万ペソから50万ペソに引き上げられて以降、16年ぶり。これで、PDICによる預金保険の対象となる銀行預金額は全預金総額の24.5%に相当する4兆8000億ペソに拡大する。フィリピン銀行家協会(BAP)のホセ・リムカオコ会頭は「十数年にわたり預金保険限度額が引き上げられてこなかったのでちょうど良いタイミングでの引上げだ」と歓迎するコメントを出している。(1日・インクワイアラ―)
銀行預金保険額 100万ペソに引き上げ
2025/3/3
経済
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