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オムブズマン、洪水対策事業をめぐりコー氏らを汚職・横領容疑で起訴

2025/11/20 政治

フィリピンの政府監察官室(オムブズマン)は、元Ako Bicol党リスト議員のザルディ・コー氏を含む政府関係者および民間業者を、洪水対策事業をめぐる汚職・横領の容疑でサンディガンバヤン(特別反汚職裁判所)に刑事訴追した。

フィリピン政府監察官室(オフィス・オブ・ザ・オムブズマン)は火曜日、洪水対策事業をめぐる不正に関与したとして、元Ako Bicol党リスト議員ザルディ・コー氏を含む政府関係者および民間業者らに対する初の汚職・横領容疑をサンディガンバヤン(特別反汚職裁判所)に提訴した。

 オムブズマンのヘスス・クリスピン・レムリヤ氏がテレビインタビューで明らかにした。

 レムリヤ氏は「本日すでにサンディガンバヤンに提訴した。ミコ・クラバノ次席オムブズマンが提出に向かい、案件は翌日に抽選(raffle)に付される。逮捕状が早期に出ることを期待している」と述べた。

 2カ月の調査を経て「訴追相当」判断

クラバノ氏によると、今回の訴追は2カ月間の調査の結果、東ミンドロ州の複数の洪水対策事業で重大な不正が確認され、「刑事訴追の相当理由(probable cause)」が認められたため行われた。

 コー氏は予算挿入疑惑の“告発側”だが、自身も被告にコー氏は下院歳出委員会の前委員長で、ここ数日で公開した3本の動画で、マルコス大統領、マルティン・ロムアルデス前下院議長、複数の閣僚らが、2025年度予算に1,000億ペソを不正に挿入したと主張している。

 しかし今回、コー氏自身も東ミンドロ州における洪水対策事業(額289,498,230.06ペソ)に関連する被告の1人として起訴された。

 多数の公共事業省(DPWH)関係者、民間企業役員らも同時に起訴

クラバノ氏は記者会見で、コー氏以外にも以下が起訴されたと述べた。

 • DPWH地域4B(ミマロパ)地域局長

 • 副局長2名

 • プロジェクトエンジニア、マテリアルエンジニア

 • 品質管理・維持・設計部門の責任者

 • 民間企業サンウェスト社の取締役会

起訴内容:横領・文書偽造・反汚職法違反など

 起訴された容疑は以下の通り:

 • 横領(Article 217):公文書偽造(Article 171, Paragraph 4)と関連

 • 反汚職・汚職行為禁止法(RA 3019)第3条(e)違反

 • コー氏に対して:RA 3019・3(h)違反(不正な 金銭的利益の受領)

 クラバノ氏は、「横領額が880万ペソを超えているため、法律と判例に基づき、横領容疑については保釈不可(No Bail)を勧告している」と述べた。

パスポート取消の申請も提出 逮捕状は抽選後、裁判所判断へ

 レムリヤ氏は、コー氏のパスポート取消申立ても同時に提出したと説明。

同氏は約4カ月前に国外へ出国している。

 レムリヤ氏は「書類はサンディガンバヤンの受付に提出された。翌日の抽選後、裁判所が逮捕状発行とパスポート取消を判断する」と述べた。

コー氏の逮捕実施方法については、「インターポールが1つの選択肢だ」と述べている。

 今回が“最初の案件” さらに多くの訴追が予定

クラバノ氏は「これは最初の案件にすぎない」とし、

「現在、予備調査段階の案件が複数あり、事実調査中の案件もさらに多い。提訴が可能になり次第、随時公表する」と述べた。

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