11月総外貨準備高 1085億ドルに減少
[ 345字|2024.12.11|経済 (economy)|econoTREND ]
中央銀行によると、11月末時点の総外貨準備高は1085億ドルで前月の1111億ドルから26億ドル減少し、3カ月ぶりの低水準となった。外為市場で中銀がペソ買い介入したことが要因とみられる。11月には数回1ドル=59ペソ台までペソ安が進行した。また、中銀が所有する金資産の評価額が国際市場価格の下落で縮小したことも影響した。11月の総外貨準備高はモノとサービス支払い、第一次所得の7.8カ月分に相当し、短期償還期限の債務支払いの4.3倍に相当する水準。リサール商業銀行のマイケル・リカフォート氏は中銀がペソ防衛のために外貨準備からドルを取り崩して介入したと分析した上で、今後2~3カ月間は政府が外貨建て借入を強化するとみられるため、総外貨準備高が再び増えるとしている。(9日・マニラタイムズ)