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　農務省は４日、今年に入ってからのエルニーニョ現象や直近の台風20号（比名クリスティン）を含む連続台風などの影響で失った国内の籾米が102万4000トンに達すると明かにした。うち半分以上にあたる51万6438トンはルソン、ビサヤ両地方の一部に甚大な被害を与えた台風20号による強風や豪雨、洪水が原因。台風20号による被害が発生するまでの１～10月期の籾米損失量は50万7564トンだった。同省によると、年間籾米損失量の平均は50万～60万トンで、今年の損失量は例年の２倍以上になる。同省は、輸入量が拡大しているほか、備蓄量も十分な水準で推移していることから、コメ不足や価格高騰につながることはないとしている。年初から10月30日までのコメ輸入量は379万トンで、昨年通年の360万6000トンをすでに上回っている。（５日・スター）