電力卸売り価格 4カ月連続で下落
[ 408字|2024.10.4|経済 (economy)|econoTREND ]
フィリピン独立電力市場運営会社(IEMOP)によると、9月の全国における卸売り電力スポット市場(WESM)の平均電力売買価格が1キロワット時当たり3.88ペソと8月比で34.7%減少した。WESMの電力売買価格が前月比減少したのはこれで4カ月連続。IEMOPの幹部によると、電力売買価格の下落は8月から9月にかけて気温があまり上昇せず、電力供給量が需要量を大幅に上回ったため。8月26日~9月25日の1カ月間における国内の総電力供給量は2万348メガワットで前月比3.2%増加したが、需要量は1万3700メガワットと同3.4%減少した。ルソン地方における9月期のWESM価格は1キロワット時当たり3.80ペソと前月比39.1%減少したのに対し、ビサヤ地方は4.56ペソと同34.2%減少、ミンダナオ地方は3.48ペソと同3.3%上昇した。同社は今年末にかけてWESM価格はさらに下落するとみている。(3日・スター)