PALが社長交代人事 元パイロットのナン氏が新社長に
[ 380字|2022.2.2|経済 (economy)|econoTREND ]
フラッグキャリアーで米破産法申請が承認され昨年末から裁判所監督下を離れて経営再建を進めるフィリピン航空(PAL)は1月31日、ヒルベルト・サンタマリア社長兼最高経営責任者(CEО)が退任し、代わりにスタンレー・ナン上級副社長(航空運営部門)が新社長兼最高執行責任者(CОО)に就任すると発表した。ナン氏は元パイロットでまだ40歳代と若く、社主のルシオ・タン氏の義理の息子にあたる。サンタマリア氏は2019年に同社社長に就任して以降、コロナ禍による航空業界の不振に見舞われたが、米連邦破産裁判所への破産法申請で経営破綻の危機を乗り切り、新たな経営陣にバトンタッチした格好だ。同社再建計画では21億ドルの債務削減に加え、運用航空機数を20機以上削減して70機体制に縮小するほか、タン一族らからの5億ドル以上の借入などで経営再建を目指す。(1日・インクワイアラー)