首都圏警察マカティ署は22日午後11時すぎ、同市バランガイ(最小行政区)サンアントニオのカマゴン通りで通行人の比人女性(33)に拳銃を突きつけて携帯電話を奪い、乗用車で逃亡していた17歳と20歳の男2人をパトロール中の機動警察隊が強盗の現行犯で逮捕した。比人容疑者の車の中から複数の携帯電話に加えて、実弾入りの45口径拳銃や手りゅう弾なども発見されたことから、警察では容疑者の身柄を拘束し、銃器違法所持や爆発物違法所持などの容疑で告訴する方針。
24日付英字紙マニラブレティン電子版によると、逮捕された容疑者らにはタギッグ市地方裁判所から逮捕状が出されていたことが判明している。また、容疑者らはマカティ市やパサイ市、パラニャーケ市などで日本人や中国人をターゲットにした複数の強盗事件にも関与していたことを認めていると報じられている。
マカティ署によると、被害にあった女性は同市カマゴン通り沿いを歩いていた際、乗用車が自分の横で停車し、降りてきた男が拳銃を突きつけて女性から携帯電話を奪ってそのまま車に乗って走り去った。女性が大声で助けを求めると、近くでパトロールしていた自動二輪機動警察隊のメンバーが聞きつけ、無線で応援を要請して犯人の乗った車両を追跡。同市ヤカル通りで当該車両を発見して停止させ容疑者らの身柄を拘束した。(澤田公伸)