ブランデー販売量世界トップのエンペラドールは、米国の相互関税措置の影響でウイスキー事業が苦戦するとしながらも、主力の低価格帯のブランデー事業が好調を維持するとして、今年の決算が2024年度を上回るとの見通しを示した。傘下のスコッチウイスキーメーカー「ホワイト＆マッカイ」の対米輸出が高関税の影響を受けるほか、ブランデーも欧州からの輸入品に対して関税が引き上げられている。また最近買収したメキシコの蒸留酒大手による「メスカル」製品の対米輸出にも大きな影響が出ると予測される。エンペラドールの24年決算によると、昨年は連結収入が前年比6.1％減の616億5000万ペソ、純益も同27.4％減の63億2000万ペソと縮小。ブランデー事業収入が同９％減の364億ペソ、ウイスキー事業収入が同1.6％減の253億ペソだった。（14日・マニラブレティン）