貿易産業省のゲプティ次官によると、7月中旬にチリとの自由貿易協定(FTA)交渉で初の対面協議がチリのサンチャゴ市で行われ、「とても生産的な協議」が行われたという。今年10月にはFTAの全項目に関する本格協議が実施される予定で、早期の締結も視野に入っている。両国間のFTA交渉は2024年12月に開始され、知財権や競争、サービスや投資、デジタル貿易や税関手続きなどの主要項目が協議されてきている。チリから現在、比に輸入されているのはワインやサケ、チェリーなどで、比からは加工食品やパーソナルケア製品などが輸出されている。比側ではチリに対してエンジニアリングや会計サービスなどの輸出を目指している。チリは比にとり南米最初のFTA交渉相手国であり、比のFTAネットワークの拡大や市場の多様化という側面で重要な相手国になるとみられている。(7月31日・マニラタイムズ)
比チリFTA交渉 10月に本格協議
2025/8/1
経済