中央銀行によると、2024年に市中銀行や両替商、モールや公設市場などで確認され、押収されたペソ紙幣の偽札や偽造硬貨の数量が23年比で18.4%増加している。偽札の割合は真正紙幣100万枚に対して13.2枚に相当する数量で、23年に記録していた同12.2枚に比べて増えた。偽札の押収数が増えた背景には銀行やモールの店員らによる真正紙幣と偽札を見分ける能力が高まっていることが挙げられる。押収された偽札および偽貨幣のうち最も多かったのは1000ペソ札で全体の59.9%、次いで500ペソ札が同19.3%を占めた。偽造貨幣の押収数は前年比で87.8%減少している。偽札の発見場所としてはモール施設が全体の27.2%で最多。次いでスーパーマーケットが25.9%、公設市場が20.9%の順。ポリマー製の新1000ペソ札が市場に普及しているが、最近、紙や透明プラスチックを貼り合わせて印刷加工した粗末な新1000ペソ札の偽札3枚も見つかっている。(26日・インクワイアラ―)
偽札押収数18%増 中央銀行24年統計
2025/6/27
経済