エネルギー省のロウェナ・ゲバラ次官によると、同省は中国の国家電網(中国ステートグリッド)に対し、フィリピン国内の送電網にバッテリー・エネルギー貯蔵システムを組み込むスマート&グリーン・グリッド・プラン(SGGP)の開発計画の策定に向けて全国における同システムの設置場所を特定する調査を要請している。同省はSGGPを今年8月までに完成させる計画で、フィリピン全国送電会社(NGCP)の40%株式を持ち、同貯蔵システムに関する専門的知見や経験豊かな国家電網に将来的な送電事業のフレームワーク作りに関与させることを期待している。特に今後5年以上かけて最大発電量2000メガワットの揚水発電事業が運営を開始する見込みとなっており、ますますバッテリー・エネルギー貯蔵システムの積極的な導入が必要となる見込み。SGCP開発はエネルギー省が中心となり、比大や国家送電公社、米国際開発庁と提携して進められている。(25日・スター)
バッテリー蓄電整備 中国企業に調査委託
2025/6/27
経済