在比日本国大使館は14日、首都圏タギッグ市ボニファシオグローバルシティ(BGC)で13日午後3時すぎ、邦人男性2人が拳銃のようなもので武装した2人組によって所持品を奪われる事件が発生したと発表した。邦人を標的とした路上拳銃強盗事件は昨年10月から首都圏で続発しているが、BGCで発生するのは初めて。首都圏警察によると、事件はタギッグ市BCGの9番通りのアディバベルティレジデンスの前。マニラ日本人学校から約550メートルの距離で白昼に発生した。
警察によると、被害者はパンパンガ州クラーク経済特区に立地する日系企業に務める40代の邦人男性エンジニア2人。2人はBGCのSMアウラモールで車を降り、犯行現場近くのモールに向かって歩いていた。そのときオートバイから降りた男2人が接近。銃を突きつけて2人からバッグを奪い、オートバイに乗って逃走した。大使館は、この際に被害者の1人が拳銃のグリップで殴られたとしているが、管轄のタギッグ警察署によると、被害者からけがの報告はなかったという。
被害者2人のかばんには計6000ペソと5万円の現金、クレジットカード、スマートフォン、日本の免許証、会社の身分証、マンションの住民カードなどが入っていたという。
タギッグ署によると、被害者と目撃者は証言を提出しており、収集した監視カメラ映像の分析により犯人を特定でき次第、逮捕状の発付を裁判所に請求する予定。被害者も捜査に協力しており、刑事事件として立件できるとしている。(竹下友章)