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「日比交流史で象徴的な場所」 日系人対象日本語コース開講式

2024/1/31 社会
「西ネグロス州の日系人を対象とした日本語・日本文化コース」の開講式=28日、同州バコロド市で(国際交流基金マニラ日本文化センター提供)

西ネグロス州バコロド市で国際交流基金マニラ日本文化センターと比日系人会連合会の共催による日本語コースの開講式

 ビサヤ地方西ネグロス州バコロド市で28日、国際交流基金マニラ日本文化センター(JFM)とフィリピン日系人会連合会の共催による「西ネグロス州の日系人を対象とした日本語・日本文化コース」の開講式が行われた。同日系人を対象とした同コース初年度の昨年は、全国が対象のオンラインコースだったが、今年は対面式授業が実現。コースは6カ月間で6月30日の終了予定。

 あいさつに立ったJFMの鈴木勉所長は、同コースを通じて、「日本語や日本文化を学ぶだけでなく、日系人としての集団的アイデンティティーが強化され、今後の日系人コミュニティーの推進力となっていくことに期待する」との希望を言葉にした。「バコロド市は1980年代のネグロス島の経済危機の際に、『ネグロスキャンペーン』を実施して草の根交流の『発生の地』となった場所」であることにも触れ、「日比交流史の中でも象徴的な場所」と位置付けた。

 今月25日に着任したばかりの松尾秀明在セブ日本国総領事も、ビデオメッセージを寄せて祝福。同コースを「日系人としてのルーツに再びつながる機会を提供するプラットフォームとして、大いに活用してほしい」との思いを語った。またバコロド市のエム・アン市議会議員は、日系人による日本との文化的・経済的なつながりの重要性を指摘。「日系人に限らず比の若い世代は日本文化を理解すべきで、地方政府として今後協力していく」と述べた。

 西ネグロス州日系人会のロドルフォ・ワタナベ・トレド会長は、「今後の日系人コミュニティーはもとより日比関係の発展のためにも継続されてほしい」との願いを口にした。フィリピン日系人連合会のイネス・ヤマノウチ・マリャリ会長は「日系人と名乗るためには日本語や日本文化を理解する責任がある」と強調。すでに日本で働く初回コース修了者もいることから、「将来の活躍の場を広げる『チケット』としてこの機会を利用し、日本語を大いに学んでほしい」とエールを送った。

 イロイロ日系人会に所属し、初回コースに参加、現在は栃木県で就労しているティファニー・レスマさん、コタバト日本人会所属のマリアアイコ・ディアズさんも、ビデオメッセージを通じて受講生を激励した。開講式後のオリエンテーションで受講者は、JFMの日本語専門家の指示の下、自己紹介や日本語を使った活動を楽しんだ。

 今コースでは比人講師3人にJFMの日本語講師3人が加わる。対象は西ネグロス日系人会の32人で、授業頻度は週1回。昨年度は大半が20代の若者だったが、2期目は25~65歳と年代を広げ、日系2世2人、同3世3人、同4世27人から構成される。(岡田薫)

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