Logo

10 日 マニラ

27°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,875

10 日 マニラ

27°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,810
$100=P5,875

英王室への憧れは終わるのか エリザベス2世逝去

2022/10/2 社会

 英女王、エリザベス2世が9月8日にこの世を去った。享年96と長生きだった。世界最高齢の国家元首であり、史上2番目に長く君主として君臨、英国で最も長く70年間王位に就いた。

 9月19日、ロンドン郊外ウィンザー城のセントジョージ礼拝堂の一角、夫のフィリップ殿下も眠るジョージ6世記念礼拝堂に埋葬された。エリザベス2世が永遠の眠りについたとき、世界は君主制の役割、英国王室への憧れ、そして世界のリーダーの1人の逝去について再び考えさせられることとなった。

 エリザベス2世は、現代の世界に君臨する唯一の女王ではない。君主制が残る国はいまだ26カ国あり、うち12カ国は欧州だ。デンマークやスペインにも女王はいるが、世界が最も魅了され、「クイーン」と聞いてまず思い出すのは、間違いなく英王室の英女王だろう。

 この「イギリスの王族や制度に対する好意や憧れ、また旧大英帝国に対する郷愁」を表す「アングロフィリア」という言葉が存在する。ハリウッド映画などをみても、アングロフィリアは今日まで消えていないことが分かる。

 一方で、いまだに何らかの形で英国支配下にある国もある。英国の長年の植民地支配と弾圧、市民に与えた苦痛に対し、英国君主からの謝罪を求める声も少なくない。

 エリザベス2世の死は、王族の象徴に対する魅力の終わりの始まりなのだろうか。それは誰にも分からない。エリザベス2世が歴史と多くの人々の心に足跡を残したことは確かだ。騒がしく混乱の世をついに去った女王のご冥福をお祈りする。(9月21日・マニラブレティン、ジュン・イナレス・アンティポロ市長)

おすすめ記事

PNP、「災害下でも治安維持」 台風接近の中で連続作戦

2025/11/10 社会 有料
有料

侮辱罪厳罰化、被害者の評価二分 罰金事例を公表、法務省

2025/11/10 社会 有料
有料

インフルエンザ、注意報レベルに 宮城、神奈川などで多く、厚労省

2025/11/10 社会 有料
有料

オムロン、通期売上高予想を上方修正 制御機器・電子部品が堅調

2025/11/10 社会 有料
有料

住宅設備機器メーカーミラタップ1号店がフィリピンにオープン

2025/11/8 社会 無料
無料

自宅で仮想通貨詐欺拠点運営

2025/11/8 社会 有料
有料