首都圏と周辺４州（ブラカン、カビテ、ラグナ、リサール）は６月１から15日まで、「制限を強化した一般防疫地域（ＧＣＱ）」（厳しいＧＣＱ）に置かれた。ドゥテルテ大統領が５月31日夜に明らかにした。また、感染者が急増しているイロイロ市やカガヤン州など14の市や州を同じく15日まで、規制が２番目に厳しい修正防疫強化地域（ＭＥＣＱ）に指定した。

　ＭＥＣＱに置かれたのはカガヤン、アパヤオ、ベンゲット、イフガオ、南アグサン、サンボアンガシブガイ、南サンボアンガ、北サンボアンガの８州に加え、サンチャゴ、プエルトプリンセサ、イロイロ、サンボアンガ、カガヤンデオロ、ブトゥアンの６市。

　６月末まで「首都圏と近隣４州以外のＧＣＱ」（通常のＧＣＱ）に置かれるのはカリンガ、マウンテンプロビンス、アブラ、イサベラ、ヌエバビズカヤ、キリノ、バタンガス、ケソン、南ラナオ各州とバギオ、イリガン、ダバオ、コタバト各市。他の地域はいずれも修正一般防疫地域（ＭＧＣＱ）となる。

　ロケ大統領報道官は１日、ＧＣＱにおける細則を発表。それによると、首都圏と近隣４州では、通常のＧＣＱ規則に加え、稼働率など諸活動に制限が加わる。バー、コンサート、映画館、インターネットカフェ、ジム、ビリヤード、ゲームセンター、遊園地、遊び場、子ども用の乗り物、闘鶏は引き続き禁止される。

　一方で、宝くじや場外馬券（競馬）、テニスやバドミントンなど接触が少ないスポーツは許可される。

　また、厳しいＧＣＱにおける店内飲食は30％（通常のＧＣＱでは50％）、会議や展示会は30％（同50％）、理髪店やネイルサロンなど個人ケアサービスは40％（50％）、屋外の観光地は30％（50％）。さらに厳しいＧＣＱでの店外飲食は50％、宗教行事は30％まで許可。ただし、宗教行事は自治体の判断で50％まで引き上げることが可能との判断も示した。

　さらに、首都圏と近隣４州から地方への旅行制限も緩和された。（岡田薫）