Logo

23 日 マニラ

30°C23°C
両替レート
¥10,000=P3,730
$100=P5,830

23 日 マニラ

30°C23°C
両替レート
¥10,000=P3,730
$100=P5,830

新学期で露呈した能力不足 間違い多い教育省自習教材

2020/10/16 社会

 新型コロナウイルスの感染拡大により遅れていた公立学校の新年度がついに開始され、全国で2250万人もの児童生徒がようやく学べることになった。

 しかし、教育省が開発した生徒向け自主学習システム「セルフ・ラーニング・モジュール」には問題が多く、すでにインターネット上ではその間違いを指摘する声や批判であふれている。こうした状況にもかかわらず、ブリオネス教育相は「おおいに成功した」と自画自賛したうえ、「多少の誤りはあったが、教育省のせいではない」と弁解した。教育省はその後、急ぎ教材の間違い部分に対処すると追加で釈明した。

 それでもサンアントニオ教育次官がネット上での誤りの指摘を歓迎し、同省が外部の調査者を雇用して対処に当たると説明したのは救いだと言えよう。同次官によれば、教育省はすでに関連するリンクや連絡先をオンライン上に公開しており、外部から直接、自習用教材の間違いについて報告ができる状況だという。次官自身もこの問題に関連するフェイスブックページを立ち上げている。

 同次官の取り組みは評価したいが、それでも自習用教材の内容の質が十分に吟味されることなく運用が始まったのは、考えられないことだ。ソーシャルメディア上で先週までに指摘された誤りは35にのぼるというが、そのうち教育省の調査チームが内容をチェックしたのは1件に過ぎないという。

誤りがあるモジュールは18にのぼるが、これらも点検を経ずに公開されている。デルパスクア教育次官はモジュールの内容を改善するために外部のパートナーたちと交渉しているという。

 もしソーシャルメディアで抗議の声が上がらなかったら、果たして教育省はこの教材の間違い問題に対処したのだろうか? まだまだ教育分野で課題は山積している。(14日・スタンダード)

おすすめ記事

汚職公務員への死刑法案提出 「銃殺刑執行隊」設置を規定

2025/1/23 社会 有料
有料

中国人スパイ容疑者の情報提供 出入国管理庁がNBIに

2025/1/23 社会 有料
有料

被害者は19歳留学生 マラテ拳銃路上強盗事件

2025/1/22 社会 有料
有料

「ルフィ」一味メンバーを拘束 警察偽装カード詐取事件に関与

2025/1/22 社会 有料
有料

84%が政府を支持 南シナ海対応で、OCTA調査

2025/1/21 社会 有料
有料

マラテで再び路上強盗 首都圏で11件目

2025/1/21 社会 有料
有料