Logo

17 日 マニラ

32°C23°C
両替レート
¥10,000=P3,820
$100=P5,715

17 日 マニラ

32°C23°C
両替レート
¥10,000=P3,820
$100=P5,715

緊急時には犠牲の共有を 民間の役割

2020/4/12 社会

 私たちは今、かつてない困難な時期にいる。新型コロナウイルスの世界的な流行は、個人ではなく組織的・体系的な対応の必要性を突き付けている。このような緊急事態に対し効果的に対処するには、政府だけではなく、民間にも何らかの役割が期待されている。

 比の状況は決して良いとは言えない。ある労働者が「私を殺すのはコロナではなく、空腹だ」とテレビで言っていたように、何百万人もの最低賃金労働者が家族とともに空腹に耐えている。防疫措置により家に閉じ込められた彼らの緊急の問題は、どうやって生きていくかなのだ。

 ドゥテルテ大統領は民間企業に13カ月目の給与を先払いするよう呼び掛けた。また、防疫で閉鎖中の事業所が、1カ月分の給与を前払いするというニュースもあった。労働者の生活が脅かされ、困難な時期にある今こそ、救いの手を差し伸べ、共に逆境に向かうべきだろう。

 この重要な時期に、労働者がその存在価値を容易に否定されるようであれば、家族もろとも飢餓に陥るその先に、絶望的な行動が待っているかもしれない。

 特に大企業に言えることだが、この国が混沌とした状況に陥らず、危機を無事に乗り越え、発展に向かうかどうかの責任の一端は民間にもある。犠牲を共有する感覚は、最終的には国のより大きな利益に還元されていく。その先には、より公平で良き社会が待っているだろう。(8日・インクワイアラー、パトリシア・ダワイ)

おすすめ記事

民間支援で生まれた「和平そば」 ミンダナオの新たな産品となるか

2025/3/17 社会 無料
無料

「非日常な冒険の魅力」「ともに歩む価値認識」 日比127人がピナツボ火山に登頂!

2025/3/17 社会 有料
有料

国軍特別手当133%引上げ 大統領令に署名、離反対策か

2025/3/17 社会 有料
有料

「少なくとも43人殺害」 ドゥテルテ氏初出廷、ICC

2025/3/16 社会 無料
無料

「ドゥテルテを返せ」 支持者らマニラで集会

2025/3/16 社会 有料
有料

マラテ深夜の合同パトロール 治安改善に地道な取り組み

2025/3/16 社会 有料
有料