Logo

11 日 マニラ

30°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,690

11 日 マニラ

30°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,690

大地震に備え意識改革を 減災への提案

2019/4/28 社会

 自然災害から逃れることはできないが、人命を救うためにできる努力は多い。22日にルソン地方パンパンガ州や首都圏で建物を破壊し、人命を奪ったマグニチュード(M)6・1の地震は人々を驚かせた。サマール州でも翌日地震が起きた。

 明日さらに巨大な災害が起こる可能性がある。それにもかかわらず、われわれは貧しい都市計画の結果、自然災害と人災に弱い欠陥だらけの都市で生活し、働いている。

 われわれの行った調査では、災害発生前に警告を出して情報を共有、準備を進めることにより、結果的に損害を90%減らすことができる。2004年に国際協力機構(JICA)が実施したシミュレーションは、首都圏でM7・2の地震が起きた場合、住宅17万戸が倒壊するなどし、発生から1時間で約3万4千人が亡くなり、その後の余震や火災で約2万人が亡くなる、と試算した。支援は72時間後に来るとするが、設計もなく膨張した首都圏では果たして支援が行き届くだろうか。

 建築や設計に携わる者として、(1)歴史的建造物を除き、過去の基準で造つ建物の可能な限りの一新(2)市場に出回る異形鉄筋の質や強度を政府が検査(3)地盤に関する報告は重視し、建物基盤の液状化を回避──などを提案したい。

 2015年にM7・8の大地震がネパールを襲った。われわれは現地で1000年先でも使える建築を提案した。大げさに響くかもしれないが、意識を根本的に改革する必要がある。(25日・マニラタイムズ、フェリノ・パラフォックス)

おすすめ記事

「適切な注意を」 治安「過剰警戒」に飲食協会

2025/9/11 社会 無料
無料

「JPドラゴンを壊滅」 幹部含む6人送還で入管

2025/9/11 社会 有料
有料

火災件数が23%減少 クリスマスに向け注意喚起も

2025/9/11 社会 有料
有料

マカティ市が給付金 昨年未受領の高齢者に

2025/9/11 社会 有料
有料

きょう強制送還実施へ JPドラゴン構成員6人

2025/9/10 社会 有料
有料

協力深化を確認 日比防衛相

2025/9/10 社会 有料
有料