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ハロハロ

2016/10/17 社会

 蝉時雨がかまびすしかった今年のお盆、東京都足立区にある竹ノ塚駅に足繁く通った。「リトルマニラ」と呼ばれるフィリピンパブが立ち並ぶ一帯で、連日のように一軒のパブに入り浸った。新聞やテレビを見るとドゥテルテ大統領が目に飛び込み、久しぶりの長期日本滞在を満喫する予定だったが、フィリピンとほとんど変わらない生活を送るはめになった。

 ピープルパワー革命によってマルコス独裁政権が崩壊した30年前、この国はジャーナリストにとっての「登竜門」と言われていた。だがその後間もなく、保険金詐欺を目的にした邦人殺害事件の舞台と化し、日本からの買春ツアーも相まって負のイメージが定着していった。この影響で報道価値が低くなったのか、紙面でフィリピンが取り上げられる頻度は少なくなり、日本のメディアも相次いでマニラから撤退した。

 ところがである。そんな当時の空白期間が嘘だったかのように今、「あの大統領は何者ですか?」「フィリピンは大変なことになっていますね?」という関心の言葉が開口一番浴びせられる。政権発足前は正直、ここまで注目されるとは思ってもみなかった。友人の研究者たちも原稿執筆やテレビ出演などで大わらわ。過激発言にもさらに磨きがかかり、麻薬撲滅戦争もとどまるところを知らない。「ドゥテルテ・バブル」は一体いつまで続くのか。(竹)

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