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現政権の言動に矛盾 多発する超法規殺人

2016/7/19 社会

 デリマ上院議員の弾劾への支援を求める書状がインターネット上で出回っている。前司法長官だったデリマ議員は、違法薬物の一掃を掲げるドゥテルテ大統領就任以降、増加している超法規殺人に対する上院調査を呼び掛けたことで、一部から怒りを買っている。書状は不適切で首尾一貫しない言葉を使いながら、デリマ議員が司法長官時代に麻薬シンジケートを擁護し、現政権の政策を壊滅させようとしていると訴える。全くくだらないことだ。デリマ議員は弾劾されるような人物ではない。しかし、弾劾を求める署名がすでに6千近く集まっているという。

 残念ながら、ドゥテルテ政権もこの流れに便乗している。カリダ法務局長とデラロサ国家警察長官はデリマ議員の調査呼び掛けに難色を示した。カリダ局長は「合法的な活動に対して調査は必要ない」と述べ、「彼女は司法長官時代に何か成果を上げたのか」と同議員を批判した。

 なぜ現政権は国会調査に対してこうも極度に恐れるのだろうか。大統領自身は、透明な政府のモデルをつくると約束している。情報公開法案の国会審議は停滞しているが、大統領は大統領令で情報公開を行う構えで、関係省庁、機関にも実施させるという。

 国会調査に抵抗する動きは、透明性を実現しようとする大統領方針と反する。

 国家警察によると、政権発足から11日間で殺害された麻薬容疑者は計136人。遺体に警告文を刻んで放置する自警団的な殺人も多発している。麻薬シンジケートが自ら行っているケースもあるのではとの質問に対し、デラロサ長官は「彼らがしたいのであれば、好きにすればよい」と言い放った。自警団による殺人は違法だ。それを警察の長が見逃すというのは、職務の放棄と同じだ。(15日・インクワイアラー)

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