Logo

30 日 マニラ

35°C24°C
両替レート
¥10,000=P3,910
$100=P5,610

30 日 マニラ

35°C24°C
両替レート
¥10,000=P3,910
$100=P5,610

ハロハロ

2016/7/4 社会

 記者稼業の醍醐味(だいごみ)、職責の一つは、不正にくみした政治家、役人らの「生首」を取ることだろう。フィリピンで記者を続ける中、日本政府関係者にアタックをかける機会に何度か恵まれたが、チョウ採集、飼育の専門家として知られた故鳩山邦夫元法相も取材攻勢をかけた相手の1人だった。

 きっかけは、約10年前に起きた感電事故。鳩山氏とともにカビテ州の自然保護区に入った在留邦人の男性が、野生チョウを採集中に事故に遭った。保護区での昆虫採集は比国内法違反。20本を超える記事で「法相の違法行為」を追及、2008年には本紙報道に基づく国会質問も行われながら辞任に追い込めなかった。

 一方、両足切断の重傷を負った日本人男性は事故から5カ月後に亡くなった。当時58歳。残された妻子に墓を建てる余裕はなく、遺骨は身寄りのない在留邦人向けの無縁墓(タギッグ市)に現在も納められたまま。6月中旬の鳩山氏死去の報でよみがえったほろ苦い思いを胸に、近く手を合わせに行こう。(酒)

おすすめ記事

「49人の国籍回復に期待」 石破首相が残留2世と面会

2025/4/30 社会 無料
無料

座評軸 火器の歴史からみる比社会の周縁史(後編) 地酒を武器・弾薬と交換 大月短期大学教授・荒哲

2025/4/30 社会 有料
有料

「親戚に会いたいと伝えたい」 首相面会前に、残留二世松田さん

2025/4/29 社会 無料
無料

定員上回る45人参加 神風特攻隊飛び立ちの地慰霊ツアー

2025/4/29 社会 有料
有料

今年度の奨学金プログラム募集 フィリピン大が貧困家庭向けに

2025/4/29 社会 有料
有料

中部空港便が引き返す セブパシ、技術的な問題で

2025/4/29 社会 有料
有料