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東部ビサヤ地域サマール島のタフト市の農業、ニロ・ディラオさん(43)は「ここでの生活はギャンブルだ」と語る。台風の通り道で、そのたび被害を受けるのにあきらめ顔だ。台風ヨランダなど二つの台風の直撃で着のみ着のまま丘の上に家族は避難、津波からは逃れたが、家は流された。
隣町サンジュリアンに住む農業ベンジー・バルデネロさん(40)も台風で収穫が消えたが、借金して家を再建。だが２度目の被害で「前の借金を返さないうちにまたローンを組まなければならない」と嘆く。
サマール島とレイテ島は台風被災のため60％が最貧生活。年に20もの熱帯低気圧が南太平洋で生まれ、数個は必ず通過する運命から逃れられない。（12月29日・ビジネスワールド）
