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ハロハロ

2014/12/22 社会

 14日に投開票が行われた衆院選はちょっと興味深い結果になった。メディアは自民・公明の与党勢力圧勝と報じたが、現実は選挙前勢力より1議席増えただけ。現状維持が正解だろう。自民単独では293議席から290へ3議席減少した。公明がプラス4で、それを補った形である。積極支持ももちろんあろうが、アベノミクスはまだ途中経過、ここで寸断させるわけにはいかぬという選択も結構多かったのではないか。

 アベノミクスは大胆な金融緩和、大規模財政支出、成長政策の経済再興戦略。前2件は既に実施され、一定の効果を上げたが成長政策はまだ内容がおぼろ。これから具体策を策定、実行されないと消費税増税の余波で息切れ状態の回復基調が腰折れする恐れがある、という状況下での選挙。「追い風も向かい風も全く感じなかった」という自民副総裁の発言が、この間の事情を説明して絶妙だ。

 対して政権批判票を集めて議席を伸ばしたのが共産党。わが居住地の茨城県は保守王国だが、県南には首都圏から流れ込んだ東京通勤族が多い。浮動票もかなりあるとみられる。その上、みんなの党解党など第3極の弱体化で、批判票の受け皿が見えなくなったのも共産躍進に味方した。同県比例制の得票は自民が前回選より約6万3千票(14%)伸びたが、共産も約6万票と99%近い伸び率だった。改憲や安保政策での安倍政権の独走に歯止めを掛けようとする選挙民の意思が反映されているように思える。(紀)

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