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計画より行動を 首都圏の空港整備

2014/6/16 社会

 「香港発の便でマニラ空港上空まで来たら、12機が着陸許可を待って旋回中で、自機の到着も40分ほど遅れた。空港から外に出ると渋滞の車列。空港から離れても高架式スカイウエーや幹線道の工事であちらこちらで大渋滞。近い将来、国自体がまひしてしまうのではないか」

 これは、知人から最近届いたメールの一節だが、フィリピン政府は一体いつになったら、計画や事業案ではなく、行動が求められていることを悟るのだろうか。

 マニラ空港のアクセス改善、利便性向上のため、比政府が今すぐやるべき「行動」の例をいくつか挙げてみよう。第一は、周辺道路では10秒程度の停車しか認めず、駐車は全面禁止にすること。交通整理員を大量動員し、車の流れを円滑にすることも必要だ。

 第二は、マニラ空港の滑走路を使う空軍機、ヘリの全発着を、カビテ州にあるサングレー基地に移すこと。これだけで、空港上空の混雑はかなり改善されるはずで、滑走路増設も実現させねばならない。施設拡張などで用地買収が必要な場合は、実勢価格の1・5倍で買い取り、工事を迅速に進めることも必要だ。着工の遅れによる経済損失を考慮すれば、少々高めで土地を買収しても元は取れる。

 ただ、これらは即効薬でしかなく、根本的な解決には首都圏近郊に新空港を建設するしかない。空港建設の話は何年も前からあるが、「今のマニラ空港はみすぼらしいが、素晴らしい新空港を建設する計画があるらしいから、少々の不便は我慢して比に投資しよう」などと悠長なことを言ってくれる外国人投資家などどこにもいない。現実は、数年で次々に新空港を完成させているベトナムやマレーシアなどに、投資は流れるのだ。(12日・インクワイアラー、ピーター・ワラス氏)

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