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ハロハロ

2014/5/12 社会

 ルソン島が真夏に入る4月から5月初めにかけて、自然に恵まれた郊外だけでなく、マカティ市などの繁華街でも、様々な花木がビルのはざまを彩っていた。ごく一部を紹介すると、花は赤、黄、白など色鮮やかだが、惜しいことにほぼ1日で花が散るハイビスカス(比名・グマメーラ)、それとは逆に何日も咲き続けるブーゲンビリア、大木では、輝くような黄色い花が房状に垂れ下がるゴールデンシャワー(カナ・ピストゥラ)、街路樹などで黄花が大木を覆うフィリピンの国樹、インドカリン(ナラ)。

 その中で取り上げたいのは、筆者がこの国に来るまで見たことのなかったゴールデンシャワー(日本名・ナンバンサイカチ)。数年前、モンテンルパ市フィルインベストで初めて目にした時は感動のあまり、思わず車から降りた。高さ10メートル前後のマメ科の落葉樹。今は最盛期を過ぎたが、毎年4月に入ると、まだ緑の若葉が芽生えない木々に満開の黄色い花が長さ60センチほどの房状になって風に揺らいでいる。インド、スリランカが原産地で、タイの国花だという。

 「輝くような黄色いフジに似た花の房を……」(植物研究家、関緑さん著「太陽の花たち」)など、ゴールデンシャワーを紹介する日本の書物の何冊かに「フジ」の文字が登場する。日本人が連想しやすい花木を引用したのだろう。フジの名所である奈良公園の近くで生まれ育った筆者は70数年前、公園のせせらぎの上でフジの花が揺れていたのを覚えている。洋画家の父と親しかった志賀直哉さんも公園のすぐ近くに家を建てられたので、毎年、春になるとフジの咲くのを楽しんでおられたと思う。(濱)

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