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ハロハロ

2014/3/31 社会

 ウクライナの首都キエフに十数年前、1週間滞在したことがある。兵舎の屋根には穴が空き、青空が見えた。一流というふれこみのレストランを訪ねたら階段も床も板張りで、かび臭い。歩くとドタドタと音がした。キエフを流れるドニエプル河は雄大だが、貧しい国という印象しかない。

 クリミアが世界を緊張させている。ロシアは住民投票という手段を経て「力による領土変更」に突き進み、EUと米国はウクライナ憲法と国際法の違反と非難し制裁した。プーチン大統領はさっさとクリミアのロシア編入を決めた。クリミアは世界の火薬庫になった。国際世論を敵にしてプーチン大統領はいったい何をやってるのかと思うが、時代は違うが日本も同じようなことをやっている。鉄道爆破をきっかけに中国大陸に軍事介入、満州に傀儡国家をつくって建国宣言した。国際連盟は認めず、日中戦争に拡大し、やがて南京の事件で米国との関係は決定的になっていった。

 ロシア問題の専門家によると、「プーチン帝国」にはソ連崩壊後、西側にだまされ続けてきたという強い被害者意識がある。クリミアとウクライナ東部はロシア領という気持ちも強いという。しかし、だからと言って民族自決を掲げて住民投票に訴えるのはいただけない。よくあるクサイ手法だろう。所詮は他人の領土。そこに手を突っ込む主権侵害が国際社会で長持ちするとは思えない。ウクライナはEUとロシアに借金しまくり、首が回らない状態だった。グローバル市場は経済列強に支配され、進出の余地などない。「経済」が悪いと国民は荒れ、外部介入の芽を生む。プーチン大統領は制裁は織り込み済みのようだが、お友だちが社長を務めるロシア最大の納税企業ガスプロムの株はロンドン市場で取り引きされており、株価が下落すればロシアの経済は厳しくなる。今の時代、国際社会で孤立しては生きていけない。ロシアにいつか来た道をたどってほしくはない。(実)

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