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ハロハロ

2014/3/17 社会

 1970年代末のパリ駐在時代、後輩記者が卓球大会取材の帰りに立ち寄った。朝早く突然自宅に電話が入って今から支局へ行くと。「迎えに行くからホテルで待て」と言うのに独りで行動した。支局へ着くと電話。「ガキに取り囲まれて金を盗まれた」。慌てて現場の公園へ。「広げた新聞紙をひらひらさせた子ども5、6人に取り囲まれ、気がつくと内ポケットのパスポートと現金40万円が消えていた」。西アジアからの非定住民、いわゆるジプシーの犯行だった。

 2年前パリを訪れた際は用心して、邦人客の多いオペラ座周辺には1度しか近づかなかった。中東系の10代美少女4人が「署名をお願い」と接近してきた。ちょっと様変わりだ。うまく逃げたが、相棒が付きまとわれ怒鳴り声を上げていた。署名の後は寄付をおねだりという手口だそうな。観光客目当てのワナが待っている。孤児として育ち、窃盗組織に組み込まれてすりを働く少年を描いた映画「オリバー」ではないが、子どもたちを悪用した泥棒が先進国でもはびこっていた。

 子どもの集団すりやひったくりが横行するマニラ市。警察やバランガイ関係者らが保護検束に乗り出したという。「オリバー」の舞台は19世紀ロンドン。比で最貧困層の子どもの置かれた状況は、その頃と似たようなものか。貧しくとも子どもの就学を尊ぶ文化が定着しないと、「路上排除」ではいたちごっこに終わる。(紀)

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