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ハロハロ

2014/2/3 社会

 耳を疑う通告をぶつけられた際、頭をよぎったのは「一寸先は闇」との格言だった。これは40年以上も前に、自身の首相になる道を突然閉ざされた保守系の大物政治家から、ため息とも、うめきともつかぬ中で飛び出した一言。「魑魅魍魎(ちみもうりょう)の棲(す)む」政界とは同一視できないが、私の場合も、安心していた状況から、はしごを急に外され、窮地に陥れられた点では似ていると感じたものだ。

 ある日の午後、インドネシア国営ガス会社の営業マンから会いたいとの電話が入った。スラバヤ郊外にある工業団地内のガス管敷設契約の担当者で、明るい話しぶりに、初対面から好印象を持った。それもあって、食通を自任する彼とは地元料理店に何度か一緒して交流を深め、信頼関係を築きつつあるとも自負していた。その矢先、彼が「つなぎのガス管敷設費用(約600万円)を負担してほしい。でないと、ガス使用開始は半年遅れとなる」と通告してきた。

 同僚は「脅しに等しい」と激怒。契約内容を再精査すると、管敷設はガス会社の責任で実行とあり、費用負担項目などは見当たらない。その旨や費用負担要求は不当などを淡々と記した書簡を同社上層部に送付。と同時に、営業マンとは地元名物サテ・カンビン(羊肉の串焼き)を食しながら、社方針の変更を申し入れた。これらが奏功したのか、つい最近、彼から「われわれの負担での管敷設が決まった」との朗報が入った。だが、まだ、安心はできない。「一寸先は闇」。(道)

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