大統領府は16日、イスラム諸国機構(OIC)が、サンボアンガ市占拠事件で逮捕状が出ているモロ民族解放戦(MNLF)のミスアリ初代議長を批判したことを歓迎するとの見解を明らかにした。
ラシエルダ大統領報道官によると、ギアナで開かれていたOIC外相会議は、会期中に非公開会合を行い、同事件を協議。OICのイイフサンーオール事務局長は、ミスアリ議長が「自らの主張をつらぬくため暴力に訴えたのは誤まり」との結論に達したと明らかにしたという。
OICは従来、MNLFの主張を一貫して後押ししてきたが、一方で政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF)の和平交渉を支持し、和平実現へ向けて両組織の統合も呼び掛けている。(17日・スター)