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ハロハロ

2013/7/1 社会

 日本を訪れるインドネシア人観光客数が増え続けているとの報道を裏書きするように、ジャカルタ在住の元気あふれる「肝っ玉母さん」3人組が6月10日、2週間の予定で日本にやって来た。3人組のリーダー格であるSさん(60)の長男が小生の友人。彼は東工大で修士号を取得、次いで同じ留学生仲間の女性と結婚、昨年から東京のIT企業で働いている。Sさんとは昨年9月にジャカルタで顔を合わせ、持ち前の明るさと行動力に圧倒された。

 そのSさんがコーラン勉強会仲間である50歳後半の友人2人を伴い、息子夫婦の運転する車で同12日、伊豆半島東海岸見物を兼ね拙宅に来てくれた。当日は台風3号の接近で、あいにくの雨模様だったが、切り立つ崖や白浜を持つ東海岸、アジサイの大輪が群生する下田公園、大小の滝が楽しめる河津七滝などを回った。イスラム教徒のスカーフ姿のSさんら3人は行く先々で、冗談を言い合っては陽気にポーズを取って写真に収まるなど、母国とは趣を異にする景色を満喫していた。

 3人組と若夫婦にはその日、拙宅に泊まってもらったが、家人と頭を悩ませたのが夕食のメニュー。全員がイスラム教徒なので「豚肉はだめ」は分かっていたので、単純に牛肉ならいいだろうとすき焼きを予定していた。だが、見物途中の会話で「食べるのを許される牛肉はイスラム教の作法に則(のっと)ってと殺されたものだけ」と気付き、メニューを急きょ、白魚とエビのフライ、サラダ、豆腐などに変更、事なきを得た。イスラム教徒をもてなす際の食材選びの微妙さをあらためて実感した。(道)

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