Logo

10 日 マニラ

35°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,790
$100=P5,530

10 日 マニラ

35°C25°C
両替レート
¥10,000=P3,790
$100=P5,530

ハロハロ

2013/3/4 社会

 ラグナ、バタンガス両州にまたがってすそ野を広げるマキリン山。そのふもとの高台から「今日の天気は」と見上げると、タガイタイ高原を臨む西の空に、白い雲の塊を背にして虹が二重にかかっていた。2月26日朝のことだった。外側にうっすらと半円形を描いていたのは「副虹」(ふくこう)と呼ばれる二次虹で、これを見たのは初めてだった。時刻は6時35分。日の出から15分ほど経ったころで、視線を再び時計から空に戻すと、副虹の姿はもうどこにもなかった。

 日本では七色と言われる虹は外側から赤、橙、黄、緑、青、藍、菫(紫)の順になっていると言う。それを自分の目で確かめようとしたら、今度は大きな虹がすーっと雲の中に溶けてしまった。二次虹の光の配列は逆で、内側が赤になっていた。虹は朝に立てば雨になり、夕方なら晴れると言われている。その俗説通り、二つの虹を見た26日朝、すぐ近くのコースでゴルフをしたのだが、途中で雨に見舞われた。朝虹は西、夕虹は東に立つので、いつも太陽を背にして見ることができるそうだ。

 虹のような気象現象と比較するわけではないが、首都圏南部で、赤、桃、赤紫、橙、黄、白など花の色が豊かなのはプーゲンビリアか、一日花のハイビスカスぐらい。それも個人の家か企業の敷地で見られる程度だ。その半面、濃淡様々な緑のある南ルソン地方でも、荒廃した森の跡地と思われる草原が目につく。文化遺跡が乏しい半面、植物の生育に恵まれた熱帯モンスーン地帯のフィリピン。「緑と花の楽園」を造成して海外の観光客を招く戦略を国がたてるべきだと思う。(濱)

おすすめ記事

鉄道電力供給の根幹担う マニラ地下鉄変電所起工式

2025/5/10 社会 有料
有料

8件中2件の起訴にとどまる 日本人被害の強盗事件

2025/5/10 社会 有料
有料

国境の保護と警備に貢献 大統領が沿岸警備隊を絶賛

2025/5/10 社会 有料
有料

3カ月ごとに薬物検査 交通事故頻発で新規則検討

2025/5/10 社会 有料
有料

投票所の学校で火事 アブラ州

2025/5/10 社会 有料
有料

連載・行雲流水 第129回 80年が経ちました

2025/5/10 社会 有料
有料